Ａ：生計の資本として受けた贈与や婚姻のために受けた贈与などは、特別受益として、相続開始のときには、その贈与などがなかったものとして相続財産が計算されます。すなわち、お父様が亡くなられたときに有していた財産の価額に、援助した1,100万円を加えたものが相続財産とみなされます。

そして、その相続財産に基づいて各相続人の相続分を計算し、その相続分の中から、お兄様とあなたについては、それぞれ1,000万円と100万円が控除されます（民法903条、904条）。

これによって、各相続人間の不公平を解消することとされています。